ご家族からのご相談をきっかけに


ご本人・ご家族様よりご了承をいただいた上で、 訪問看護がどのように関わっているのか、実際の支援の一例として、現状を紹介させていただきます。

~訪問看護がつなぐ「気づき」と「安心」~

ある就労継続支援B型事業所を利用されている方のご家族から、私たちにご相談がありました。

その方は、普段は障がい者グループホームで生活され、日中は就労継続支援B型事業所で作業に取り組まれています。日々を一生懸命に、そして穏やかに過ごされているご様子でした。

ところがある日、ご家族が面会された際に、指にケガをしていることに気づかれました。
しかし、就労先の支援員さんやグループホームの職員さんも、そのケガには気づいていなかったようです。

「伝えたことで、かえって迷惑をかけてしまうのではないか」
「お世話になっているから、あまり強くは言えない…」

そう思われたご家族は、誰にもこのことを伝えられずにいたとのことです。

それでもやはり、
「小さなことでも、気づいてくれる人が身近にいてくれたら…」
「体調管理やケアをしてくれる存在がいてくれたら…」

そうした思いから、私たち訪問看護にご依頼をいただきました。

私たち訪問看護にできること

・血圧や体温、全身状態の定期的なチェック
・日々のちょっとした変化に気づくこと
・ご本人が自分の気持ちを話せる「安心できる場」をつくること
・ご家族と施設職員、支援機関との「橋渡し」になること

福祉サービスがいくら整っていても、「気づいてもらえなかった」という出来事は、ご本人やご家族にとって、とても大きな不安につながります。

私たちは、医療的なサポートはもちろんのこと、
その人の「声なき声」に耳を傾ける存在でありたいと願っています。

ご本人が安心して自分らしく過ごせるように、
ご家族が「お願いしてよかった」と思えるように、
そして、関わるすべての人と信頼関係を築けるように、
訪問看護として、これからも寄り添ってまいります。

ご相談・ご依頼は随時受け付けております

どんな小さなことでも構いません。
「ちょっと気になることがあって…」そんなお声からでも、お気軽にご相談ください。